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【論説・コラム】「増税メガネ」と揶揄された岸田氏の神対応

※会見する岸田首相(11月2日、首相官邸で)

岸田首相は11月2日、総理官邸で記者会見を行い、所得税減税に絡んで「増税メガネ」と揶揄されていることについて記者から問われた。

岸田氏は、①自身がどう呼ばれても構わないこと、②自身が必要と判断する政策であれば果断に実行する意思があること、③国民への理解に努めること、などを自身の言葉で語った。

発足当初の高支持率が嘘のように危険水域で低迷する内閣支持率。記者が指摘したように、ステルス増税のイメージが沁みついている自身の見方を変えたいという思惑が単発的な増税政策につながったとも考えられるが、そのことを感情的に否定するわけではなく、かといって「減税アピールで支持率回復」という浅薄な自身の思惑を認めるわけでもなく、実に冷静に、時には柔らかな表情で政治家としての決意を示して見せた。

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