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新刊案内 重光 葵 著 山岡鉄秀 解説 『[新字体・現代仮名遣い版] 巣鴨日記』 改めて日本人とは何か、琴線に触れる一冊
吉田茂という光り輝くような存在が日本の戦後復興を成し遂げた、と歴史で習っている方も多い。
本書を読むと、吉田茂の思慮分別の無さを、必死で補い日本を救ってきたのが、実は別の人物、重光葵という稀有な愛国心を最後まで貫いた日本人だった。
重光葵といえば昭和20年9月2日、米艦ミズーリ号で主席全権として降伏文書に署名した人として有名である。この時既に重光は片足を失っていたが、米兵の手を借りての乗船もその堂々とした振る舞いには誰しも敬意を払ったといわれる。
本書は、A級戦犯として捕らわれ、巣鴨で過ごした感の日記を、山岡鉄秀氏が現代語訳と共に解説をしている。
あの悪名高い「東京裁判で」で連合国側は誰一人として重光を戦犯としなかったが、それは何故だったのか?
それは重光が、戦前・戦中を含め、戦争の早期収拾を求め欧米各国での会議を通じ、相手国と常に渡り合い、交渉過程のなかで多くの尊敬を集めていたからに他ならない。
いかなる場合も、重光は相手国の事情・思惑も十分理解したうえで、堂々と日本の立場を理論的に展開していた。
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