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建築散歩 誰でもお参り、誰でも楽しめるお寺 浄土真宗 築地本願寺
世界のどんな宗教にも本山(本拠地)がある。本山詣では信者にとって大切なものである。
日本でも信者数の多いといわれる浄土真宗本願寺派の本山は、京都市の西本願寺である。
因みに京都にある東本願寺は、同じ浄土真宗でも真宗大谷派、といわれても宗教関係はややこしいので、詳細は省き、今回は東京にある築地本願寺を紹介したい。
築地本願寺は京都の西本願寺の直轄寺院であり、住職は京都・東京共に兼ねている。
全国で唯一の直轄寺院であるから、寺院の格は非常に高く、京都まで行かなくても東京人にはありがたい存在である。
ザックリと本願寺の歴史をたどってみよう。
その始まりは1,617年(江戸)に西本願寺の別院として建てられた。当初は浅草御門南にあったが、かの有名な振袖火事により本堂が消失。江戸幕府の区画整理により元の場所に建てることが叶わず、代替地として下賜されたのが、なんと八丁堀沖の海上!
そこから門徒が中心になり海を埋め立て、土地を作り本堂を建立したというから信心とはまことに強いものである。
更にその折、土地を築いたことでこの場所は〈築地〉と呼ばれるようになった。江戸時代の築地事業が現在の繁栄のもととなっているのである。
その後、またしても関東大震災が原因となった火事で伽藍が消失。当時58か所あった寺中子院は各地へ移転となったという。
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