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「敢えて旧宮家復活に反対を表明する」 村田春樹(今さら聞けない皇室研究会顧問)
前号では以下のとおおりに結んだ。当たり前のことだが私は敢えて叫ぶ。現天皇は一二六代である。一二七代は秋篠皇嗣殿下、一二八代は悠仁親王、一二九代はその皇子である。この皇位継承順位を紊乱せんとする者は謀反人である。なお私は養子のみならず旧宮家の皇族復帰にも反対を表明する。理由は次号にて。(続く)
皇統護持を標榜する団体・人士は皆口を揃えて旧宮家復活を叫んでいる。この風潮に逆らうと袋叩きになるのは間違いない。だから私はずっと沈黙してきた。しかし敢えて初めて本稿で反対を表明する。「皇族から民間人になった者は如何なる理由でも皇族に復帰してはならない。」つまり旧宮家復活は「できっこない」「あり得ない」だけではなく「してはならない」のである。明治二十二年に制定された皇室典範に、明治四十年伊藤博文等が増補として追加している。「第一条 王ハ勅旨又ハ情願ニ依リ家名ヲ賜ヒ華族ニ列セシムルコトアルヘシ」つまり「臣籍降下しても良いです、いや、できたら降下して欲しい」と言っている。これは当時急増する宮家皇族に財政上等の危機感を持った伊藤博文等が、渋っていた明治天皇を説得したものである。この時点で既に皇太子(後の大正天皇)には健康な皇子三人(昭和天皇秩父宮雍仁親王高松宮宣仁親王)がお生まれになっていたため、明治天皇もこれ以上皇族を増やさなくても良いとお考えになり伊藤等の年来の主張を容れたものである。
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