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「皇室養子には消極的だったが、今は敢えて反対を表明する」 村田春樹(今さら聞けない皇室研究会顧問)
本誌でも再三述べてきたが、私は皇室養子には消極的である。しかし今般
明確に反対を表明したい。
いままで「消極的」と述べて来た理由を再述してみよう。
まず一体どの姫宮さまが、いくらアマテラス神武系の血統を有する旧宮家の御曹司とはいえ、好きでもない男と結婚(養子縁組)するだろうか。あり得ないではないか。ほかの姫宮は皆好きな人と結婚して好きな所に住んでいるではないか。
二番目に旧宮家の一体どの御曹司が小室母子を凌ぐと思われるメディアスクラム(バッシング)を乗り越えて、好きでもない姫宮と結婚する(養子に来る)のだろうか。あり得ないではないか。
三番目に一体どの政治家(宰相)が現行憲法第14条という難問を乗り越えて、また内閣の二つや三つが吹き飛ぶ程の大反対、立憲共産党やメディアの大キャンペーンを乗り越えるのだろうか。どの政権が養子縁組を通じて旧宮家の御曹司の皇族への昇格(復帰ではない、旧皇族は現時点で殆ど身罷っており、御曹司は生まれも育ちも平民である。)を実現させるのだろうか。そんな火中の栗を拾う殊勝な政治家がどこにいるのだろうか。あり得ないではないか。(参考憲法第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。)
四番目に、前号で書いたが皇族養子縁組は、皇統の宗系紊乱を齎しかねないからである。わかりやすい例を挙げよう。失礼ながら敬宮さま(愛子内親王)と東久邇(宮)家つまりアマテラス神武系の血統を有する御曹司が、上記の三大難関を突破して結婚し、東久邇宮家が復活したとしよう。東久邇宮家には明治天皇の内親王が降嫁しており、昭和天皇の内親王も降嫁している。現在の天皇の血統(閑院宮系)が極めて濃い家柄である。さらに愛子内親王が降嫁するのだからこれ以上復活に相応しい宮家はないだろう。そしてそこに立派な男子がご誕生になったとする。万々歳だがこの男子は皇位継承権何番目なのだろうか。
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