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シリーズ【オンリーワン】 「同情闘争」時代を訴える 八重山日報『目からビーム!』を書き続けるフリーライター 文筆人・但馬オサム氏

『八重山日報』というローカル新聞がある。沖縄県で唯一の保守的新聞である。

この新聞で長きに亘り不定期掲載となっている人気シリーズに「目からビーム!」がある。

 

筆者の但馬オサム氏は、斯界では「知る人ぞ知る」著作業人だが、本人の肩書は文筆人。

特に韓国問題、沖縄問題、自由や芸術に関して、専門的な視線とは異なる独自の見解と筆力を持つ。

国を二分するといわれた「国葬の賛否論」では左右入り乱れての舌戦が巻き起こされたのは記憶に新しい。特に暗殺犯に対しては、貢物が来るなど異常な状態であり、殺人を賛美する傾向も強い。

その但馬氏が八重山日報の142回目で書いたのが、『暗殺犯を「でかした!」といった女』である。今風の言葉でいえばバズった記事である。

 

安倍元首相の暗殺の折「でかした!」と叫んだ漫画家の石坂啓氏、更に「山上様を神と呼ぶその夫」に関して語っている。国葬日に合わせて制作された暗殺犯山上を主人公とした映画の上映会でのトークライブの際を記事としている。

生活保護受給者である監督は元赤軍派の残党であり元国際指名手配者だ。なおかつ「生活保護をもらっているから国家公務員だ」とうそぶく同監督・足立正生氏に対しては税金の無駄遣いと一刀両断に切り捨て、人の死を「でかした!」と叫ぶ漫画家と「暗殺者は神」と崇める小学館役員の夫婦に関して、厳しく追及する。

但馬氏は、常に左翼の欺瞞を常に独特の切り口で暴き続けている。

 

その一風変わった但馬式スタイルは、どのように形成されたのだろうか。

改めて本人からいろいろ話を伺ってみた。

 

一味も二味も変わった文章力を持つ但馬しだが、文章を書き始めたのは高校生の時からだという。当時はやっていた青少年垂涎の的であった自販機本がスタートだった。

「これなら書ける」と思い投稿したところ思いがけず採用されたがきっかけであった。以来数十年、物書きとして生きてきたプロである。

 

好奇心と行動力に恵まれた但馬氏の世界は自販機で終るわけはなくその後は翼がはえたように、特撮映画、犯罪、エロチシズム、フェティシズム、猫の里親探しなどへと拡がっていった。更に近現代史にも目を向け、業界でも独自の位置を占めるようになった。

ネット番組でもお馴染みの方も多いのではないだろうか。

 

『韓国呪術と反日』(青林堂)、『世界の子供たちに夢を~タツノコプロ創始者・天才吉田竜生の軌跡』(メディアックス)などは、驚くほどの資料を収集し、次にそれらを解剖し、何が問題で、何が真っ当で、何が大切かを著した事実に基づく貴重な文献とも言える書でもある。

 

但馬氏は左翼が嫌いである。嫌いであるが「あいつ等は嫌いだから何を言っても良い」とは死んでも言わない。

相手も人間、こちらも人間、だから皮肉やピリリと辛い言葉を駆使するのは良し! しかし後味が悪くならないのも必要な技であり、読む人が思わずニヤリとするような文章は、ファンも多い。

恐らくその優しさの一部は、スタートだった自販機のエロ的世界から感じてきたものが内在し開花してきたのではないかという気もするが、いずれにしろ但馬氏の描く世界は残忍ではなく、その独特な人やモノ、動物などに対する優しい感情が読者を引き付けるのではないだろうか。

 

但馬氏が八重山日報を始めとして、終始訴えているのは「同情闘争」に騙されるなということである。彼らの得意なテーマは、教育・家族・同情・差別・平等・貧困・etc.etc.とにかく細かく分類し、その一つ一つに対策をとっていくと述べる。

実際に無意味な、法で縛れない人間の本質のひとつであるLGBTなどに対しても左翼は大いに声を挙げる。勿論根底には利権が絡んでいるのだが。

左翼の共通テーマが「可哀そう」である。「可哀そう」といわれ「可哀そうじゃない」と反論する側は悪に見える構造だ。左翼は既にその手法を構築しているゆえに警戒心を持つべきだと訴える。左翼はある線があり、その上か下かが判断の基準と分析する。

 

いたずらっ子が好奇心いっぱいに、様々な世界を飛び歩いているのが但馬オサム氏である。

もっともっと才能を発揮して欲しい、活躍をしてほしいと願う。