minsha 「とおる雑言」
国会で安全保障問題を論議せよ 寺井徹(母子福祉協会監事)
臨時国会が始まった。議論すべき第一は、日本の安全保障問題である。ロシアのウクライナ侵攻、中国の台湾挑発、北朝鮮の核開発などを見れば、防衛力の強化は焦眉の急。それに関連して憲法改正の議論も深め、具体的に進展させて行く必要がある。
第二は、日本経済の復興だ。コロナ禍の脱却はもちろんのこと、新たな成長軌道にどう乗せて行くか。
第三は、日本社会のダイナミックな発展に向け、政治、経済、社会、そして教育をどう改革して行くか。また、デジタル社会化も急ぐべきだが、どう進めて行くか。
どれもこれも重要だけど、なんといっても国の平和と安全が、すべての前提である。
ロシアのウクライナ侵攻当初「戦争よりも話し合いを」と主張していた評論家がいた。仮にこちらが話し合いたいと思っていても、相手が武力信奉者ならどうなるか。
ウクライナ四州のロシア併合によって、四州の市民が動員され、ウクライナと戦う要員とされるおそれが出てきた。「降伏しても殺される心配はない」は、希望的思い込みにしか過ぎず、元寇の際、先兵は高句麗軍であった故事を、忘れてはなるまい。
旧統一教会問題は霊感商法など、現行法に基づいて取り締まればよいだけの話。韓国に母体があるなど問題点はある。でも、信教や政治活動の自由は、尊重すべきだ。
いかがわしい団体と近い(?)からと言って、殺されてよいものではない。動機が純粋だったと免罪符を与える風潮も危険だ。容共派(?)マスコミの勝共叩きも異常である。(「とおる雑言」二〇二二年十月)