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ハリスの見た日本 堀芳康 (祖国再生国体研究家)

安正4年(1857年)タウンゼントハリスの日記に、幕末の日本人達の様子が書かれている。
 
彼らは皆よく肥え、身なり もよく、 幸福そうである。 見たところ、富者も貧者も ないーこれが恐らく人民の本 当の幸福の姿というものだろ う。私は時として、日本を開 国して外国の影響をうけさせ ることが、 果してこの人々の 普遍的な幸福を増進する所以 であるかどうか疑わしく なる。私は、質素と正直の黄 金時代を、いずれの他の国に おけるよりも、より多く日本 において見出す。 生命と財産 の安全、 全般の人々の質素と 満足とは、現在の日本の顕著 な姿であるように思われる。
 
わざわざ開国しなくても庶民の暮らしは、十分豊かだったのだ。
 
参政党の言う「主権者」でなくても十分幸福に暮らせる事を歴史が物語っているのです。
 
仮に、主権者が皆威張るのような個人主義の世の中になったとして、何故駄目なのかを言えば、まとまりがなくなるからです。
 
それぞれの人達が身の程(分際)を知り、自分の役割に徹する。適材適所の組織が一番力を出せる。江戸時代が幸福だったのはそれが出来ていた。せっかく役割分担が出来ていたのに、武士階級が国家を防衛するという役割を果たせなかった為に崩壊するのですが、ちゃんとそこが出来ていれば、江戸時代の方が庶民は幸福だったのかも知れません。
 
何も封建制度を目の敵にする事もありません。国民主権みたいな身の程知らずなエリート支配が起こるのであれば、封建社会の方が良かったのかも知れないのです。