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【論点】 姑息な朝日新聞。「宗教と政党」の問題点を堂々と問え  寺井 融(アジア母子福祉協会監事)

 川柳の愛好家でもないので、作品の出来の良し悪しは問えない。ただし、七月十五日、十六日付「朝日川柳・西木空人選」の読後感は、いただけなかった。

十五日付「銃弾が全てを闇に葬るか」「去る人の濁りは言わず口閉ざす」とか、十六日付「疑惑があった人が国葬そんな国」「忖度はどこまで続くあの世まで」などを読むと、志半ばに倒れた元宰相への敬意や哀悼の気持ちなど、どこにも滲んでこない。

 川柳は、風刺(ふうし)や諧謔(かいぎゃく)の文学とも言われる。しかし、それら作品には、そんなセンスなど、微塵も感じさせられない。せいぜい品の悪いあてこすりだけが匂ってくる。これが、日本を代表する新聞の野辺送りなのか。

 選者は、「天声人語」も担当した名文家だそうである。朝日にしてみれば「選者は元社員かもしれないが、いまは社の人間ではない。川柳の選択は選者の責任」と言い張る筈。かつて慰安婦問題で「吉田清治氏の話を報じただけ」と強弁したように。

 

 故安倍元総理の功罪を本格的に問うのは、新聞社として当然の所業であろう。

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