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星の話 『わかる! 星空の楽しみ方』 土屋敬之・唐橋新哉・森田寿緒 共著(展転社1,500円+税)
「すい きん ち か もく ど てん かい めい」と唱えて太陽系の惑星の名を覚えた人も多いのではないだろうか。残念ながら現在、冥王星はリストから外されている。
冥王星の直近にほぼ大きさの等しい「エリス」と命名された星が見つかったことで、準惑星に格下げされ「水金地火木土天海」になっている。
星や夜空は本当に魅力的である。
今回は、星の魅力と楽しみ方、そして地球の未来を創る星の働き方を、優しく紐解いた少し変わった星の本を紹介したい。
第一章の手軽に始める天体観測から始まり、四季の星空と星座の神話、宇宙がより深く楽しめる天文知識、そして基礎用語、と実に内容が豊富である。
普通は星座と神話、或いは天体の仕組みやブラックホールなどの固めの本、などのテーマが絞られた本が多いが、本書は相当な範囲を網羅しつつもわかりやすく楽しめる。
古代から星は歴史を支配してきた側面もある。船乗りが目的地を測るのは北十字星であり南十字星だった。海賊黒ひげやキャプテン・キッドなども大いに星を利用していたと考えるとちょっとワクワクしないだろうか。
天体観測の方法や望遠鏡の使い方も、様々な種類や観測法が記載され「こんなに簡単だったのか!」と思えるほどだ。
第二章の星座の話は、改めて読んでみると非常に楽しい。
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