ken「筆は剣よりも危うし」
【筆は剣よりも危ふし】 青葉慈蔵尊をお参りして 三澤浩一(武客)
今年も6月21日を迎へた。青葉慈蔵尊供養之日である。青葉慈蔵尊をお参りした。毎年のやうに述べてゐるが、今年も述べたい。何年も何年も、何度も何度も、繰り返し繰り返し、述べていく。
満洲赤十字社から派遣され、関東軍の野戦病院に勤務されてゐた従軍看護婦さんたちが敗戦後、ソビエト連邦すなはち共産ロシアによる暴虐卑劣な兇行から、日本女性の誇りと純潔を守り抜くため、凛烈たる自決を遂げた。昭和21年の悲劇である。青葉慈蔵尊は、大和撫子として殉節された乙女たちの芳魂を慰霊するため、昭和31年6月21日に青葉園(埼玉県さいたま市西区三橋)といふ墓地に建立された仏さまだ。
中村武彦先生が、殉難殉節された看護婦さんたちの上司である婦長の堀喜美子さん(後に松岡喜美子さん)と懇意にされてゐた関係から、中村先生のお供をしてお参りしてきた。中村先生が亡くなられた後も毎年のやうにお参りしてゐる。志を同じくする道の友たちとともに、今年もお参りした。
中村先生の筆による『青葉慈蔵尊由来記』といふ名文がある。インターネットでも検索できるはずた。是非ご一読してもらひたい。漫画家の畠奈津子さんによる『白衣の天使』といふ漫画も、新東宝による『戦場のなでしこ』といふ映画もある。これらも是非ご覧になつてもらひたい。怒りと悲しみを痛感するはずだ。
共産ロシアが崩壊して、一瞬だけだが平穏な秩序が確立されたやうなロシアを見たが、またしても暴戻ロシアが復活した。ウラジーミル・プーチンが率ゐるロシアすなはちプーチン・ロシアだ。共産ロシアの秘密警察の幹部だつたプーチンが支配する国なのだから、プーチン・ロシアの正体がわかるだらう。まともな国家であるはずがない。
プーチン・ロシアが本年2月24日、ウクライナへの侵略を再開した。侵攻ではなく、侵略である。また、ウクライナ侵略を開始したのではなく、すでにクリミア半島を侵略してゐるのだから、ウクライナ侵略を再開したといふべきだ。
兇漢プーチンは悪逆非道な侵略者であり、暴戻ロシアは悪逆非道な侵略国家である。ロシアといふ国家は、現在のプーチン・ロシアとなる前の共産ロシアのときも、さらにその前の帝政ロシアのときも、野蛮な侵略国家であつた。
大東亜戦争時、共産ロシアが、我が国に対して行つた悪魔の所業を見てみろ。共産ロシアは、我が国との国際条約を卑劣かつ不法にも蹂躙して、我が国および友邦への侵略を行つた。さらに我が同胞を拉致して、まるで奴隷として扱ひ、強制労働を課した。共産ロシアの侵略と蹂躙により、多くの同胞が殺され、傷つけられ、犯された。青葉慈蔵尊にお祀りされてゐる看護婦さんたちも、共産ロシアの犠牲者である。共産ロシアの暴虐は断じて許すことはできない。
過去の話だけではない。プーチン・ロシアは現在も共産ロシアと同じく、我が国を侵略してゐることを忘れてはならない。プーチン・ロシアは、我が国の領土である北方領土を侵略してゐる。僕がいふ北方領土とは、ヤルタ・ポツダム体制に隷属してゐるYPジヤパンがいふ歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島だけではない。千島列島も、南樺太も、だ。これは正当な我が国の領土である……、サンフランシスコ講和条約の下の戦後体制からすれば「ある」ではなく「あつた」となるが……。もつとも僕は民族悲願の領土として、北樺太も、カムチャッカ半島も、我が領土と考へてゐる。荒唐無稽と笑はれる妄想かも知れないが……。
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