ken「筆は剣よりも危うし」
【筆は剣よりも危ふし】 緑光祭を顧みて 三澤浩一(武客)
天皇陛下の靖国神社ご親拝を祈り願ひ、ま心を尽くしぬいた沼山光洋さんは令和元年5月11日、忠死した。沼山さんは純忠烈誠の士である。沼山さんと同じ時代に生を受けたことを光栄と感謝してゐる。
沼山さんを慰霊顕彰するため、親しい友人たちが緑光祭実行委員会に集ひ、毎年5月11日の殉節日には緑光祭を執り行つてゐる。緑光祭は、沼山さんの遺詠「境内を埋める花びらなげあそぶ子らの上にはさみどり光る」から、荒岩宏奨委員が命名した。今年の5月11日は三年祭だつた。
沼山さんが合祀されてゐる大東神社(東京都青梅市今井)の清霊殿において、沼山光洋之命三年祭が斎行され、緑光祭実行委員会の委員7名が参列した。福永武宮司が斎主をつとめてくださり、不二歌道会東京都総支部長である武道家の神屋善四郎師範も参列してくださつた。
大東神社に僕らが到着したとき、沼山さんのために参拝してくださり、帰られる方々とお会ひした。大阪から来られた方々で、これから自刃現場に向かはれるとのことだつた。ありがたいことである。
また別の委員7名は、同じく沼山さんが合祀されてゐる憂国烈士之碑(上聖寺/東京都台東区谷中)を参拝した。
その後、沼山家の墓所(上毛高原メモリアルパーク/群馬県沼田市下川田町)で合流して、皆で一緒にお参りした。
沼山さんが、師とも敬ひ、父とも慕つた、阿形充規先生もご一緒にお墓参りをしてくださり、沼山さんも恐縮してゐることだらう。
僕らがお参りしたときには、たくさんのお花がお供へされてゐた。お花だけではなく、飲み物も果物もお菓子もお供へされてゐた。もちろんカルピスも…だ。沼山さんは愛煙家だつたので、お線香だけではなく、煙草もお供へされてゐた。紫煙には喜んでゐることと思ふ。
多くの方々が、沼山さんを偲んでくださることには、ただただ感激するだけである。
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