kiji記事

【論説】時代に逆行したアカデミー賞ビンタ事件

※イメージ画像

 

今年のオスカーは伝説の回となった。3月27日、ハリウッドのドルビー・シアターで行われた第94回アカデミー賞授賞式。長編ドキュメンタリー部門のプレゼンターとして壇上でジョークを放つコメディアンのクリス・ロック氏(57)のもとに、俳優ウィル・スミス氏(53)がスタスタと歩み寄り、顔を平手打ちする暴挙が繰り出された。

 

直前、ロック氏はスミス氏の妻ジェイダ・ピンケット・スミス氏(50)の短髪を俎上に載せ「G・I・ジェーンの続編を楽しみにしている」と軽口を叩いた。G・I・ジェーンは丸刈りの女性兵士が過酷な訓練に挑む姿を描いた作品であり、外見の特徴をとらえて笑いを誘った発言。しかし、ジェイダ氏は以前に脱毛症で悩んでいることを公表しており、好きで短髪にしていたわけではなかった。一方のロック氏も、そんな事情を知らなかった模様。

 

ロック氏登場の前から、スミス一家をいじる流れができていたため、その流れに乗っかった形だが、妻の悩みを嗤われたと感じたスミス氏の表情が豹変し、冒頭の流れとなった。席に戻ったスミス氏は「汚らわしい口で妻の名前を呼ぶな」と叫ぶ。演出なのか事件なのか。現場は事態が飲み込めず固唾を飲む。ロック氏はコメディアンらしく、「こりゃまた伝説の回になったな」と切り返したものの、後味の悪さが会場全体を包み込む。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら