pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室】(73) 岸田総理のコロナ対策がおかしい3つの事例
プーチンのウクライナ侵攻は、たった一人の狂気で、核戦争が起きるかもしれないという恐怖を世界に与えている。
しかし、こんな深刻な状況でも、日本は、相変わらず、コロナコロナで平和だなと思う。
さすがに、NHKの夜7時のニュースでコロナの感染者数をトップニュースにするのはやめてきたが。
それでも、蔓延防止措置は延長し、コロナ対策は続く。
(1)有効期限切れのワクチン
岸田総理はオミクロン株が爆発的に拡大する1月まで、「ワクチン接種は、医療関係者と高齢者のみ、一般は8か月待て」を連呼してきた。
海外では6か月、抗体は半年でゼロになるにもかかわらず。
もしかして、ワクチンが不足しているのかしら?と思ったものだ。
そうでなければ8か月に固執する理由が理解できない。どうせ3回目を打つなら、早い方がいいに決まっている。物理的な在庫不足以外に、首相自らブレーキをかける理由はないだろう。
ところが、である。ファイザーワクチンはなんと1月31日で期限が切れていた。これを無駄にしないため、厚労省は慌てて、有効期限を3か月延長してきたのである。
私は、2月にファイザーのワクチンを接種した。しかし、接種済証を見ると、最終有効期限は2022年1月31日 と明記されている。
合理的に考えれば、有効期限が切れる前に接種できるよう、急いでスケジュールを組むだろう。
首相自らワクチン接種にブレーキをかけたのは、ワクチン不足が原因だったのではないのは明らかである。
あの「8か月ルール」はいったい何だったのか。
(2)誤嚥性肺炎で亡くなってもコロナ死
NHKの夜7時のニュースで、「95歳の高齢者が、コロナ感染後、急速に体力が落ち、誤嚥性肺炎で亡くなった」と深刻な事態のように報道していた。
それが何か?
95歳なら、風邪をこじらせても亡くなるでしょう。それがたまたまコロナだっただけ。
95歳で誤嚥性肺炎でなくなったことが、天下のNHKの全国ニュースで報道されるとは!
誤嚥性肺炎で亡くなったのに、それも「コロナ死」でカウントしている。
政府のコロナ死の考え方はおかしくないか。
政府の考え方でいけば、高血圧の方が脳梗塞でなくなったら、「高血圧で死んだ」ということになる。
バカなのか、それともコロナの重症化説を蔓延させるために、意図的な統計操作をしているとしか思えない。
(3)アベノマスク配布に10億円!
岸田総理は、倉庫に山積のまま倉庫保管料が6億円かかるというアベノマスクを希望者に配ると宣言した。
それは正しい。アベノマスクはそろそろ後始末をすべきなのだ。
しかし、その後がおかしい。
アベノマスクの在庫が3割の8300万枚に対し、希望者が殺到し、2億8000枚の配布希望があったという。
それはよかった。
「欲しい人は取りに来てください。ただで差し上げます。取りに来れない方は、送料だけは負担してください。」
こうアナウンスするのが通常だ。
ところが、アベノマスクは、希望者に、送料無料でただで配るという。その費用がなんと10億円、廃棄したら6000万円だという。
廃棄より高いお金をかけて、わざわざ配布する。
なんという金銭感覚!
欲しい人が、送料を負担するのは当たり前。マスクはタダなのだから。
自分のお金ならこんな非合理的な判断はしないだろう。
税金なら「人の物、人の金、」でこんなにもずさんな使い方をするのか。
岸田総理に合理的な判断は期待できないのか。
(都庁の桜 2021年春)