kiji記事
【論説】待ち望まれるロシアクーデター
※イメージ画像
大多数のロシア人が反対していると思われるウクライナ侵略。この戦争の帰趨は、プーチン大統領による核爆弾の使用か、彼の政権崩壊以外に選択肢がなくなったのではないだろうか。
なぜか。プーチンはウクライナに対して落としどころを探すのではなく、要求をどんどんとエスカレートさせ、彼の言葉を使えば「米国が支配するNATOはロシアを敵と見なして国境に迫っている」「いつかウクライナを拠点にロシアを攻撃するに違いない」と主張している。
隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領が、2月上旬のロシアメディアのインタビューで興味深い発言をしている。自らをプーチンの下僕と認識し「プーチン大統領は、私を大佐にすると言ったのだが、まだしていない」と言ったのだ。つまり、プーチンはベラルーシとウクライナの両国を統合するか植民地化し、大ロシアに作り替えて、あわよくば旧ワルシャワ機構の全域復活に乗り出す大ソ連の復活を企図しているのではあるまいか。
プーチンの歴史認識は、新時代の価値観を全く共有せず、KGB諜報員時代からの東西対立の延長線上で現在の地政学を見ている。つまり、東側が経済力で敗北してソ連がロシアに縮小し、軍事同盟も解体させられ、東欧も奪われた。ここ30年は防戦一方だったが、自分がまだ生きている間に、大ソ連の復活か、さもなくば引き分け、つまり核による終末で終わらせよう。そんな旧冷戦の延長線上に現在を置き、彼の頭の中では新冷戦どころか、旧冷戦が続いているのである。
プーチンの異常さを指摘する声が増えている。
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