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地方議員だから頑張れること、それが日本の未来をつくる 教科書問題と埼玉県議会鈴木正人議員
まさに教科書問題の申し子のような迫力で、教科書問題に取り組んでいるのが、埼玉県議会議員の鈴木正人氏である。
ご存じのように、教科書は4年ごとに採択される。教科書はいくつかの会社が発行しているが、いずれも自虐史観に基づいた教科書が歓迎されている。その中でも自由社の教科書は採択されず保守の落胆と怒りを買ったのはご存じの通りである。
昨年6月、地方議員が集まり「教科書をよくする地方議員の会」が次のような声明を出した。
1.文部科学省大臣に対し
翌年度に合格した教科書にも、平等に調査を受け先行の対象となる権利を与えるよう指導方針を転換することを求める。
2.都道府県の教育委員会に対し
翌年度合格した教科書の調査を行うことは法令で義務付けられている。実施は当然として、配下の採択区の教育委員会に対し、採択替えの事務を行うことを求める。
3.採択区の教育委員会に対し
多様性と公平性の観点から、翌年度合格した教科書の調査と採択替えの事務を求める。
4.各地の地方議員に対しては、教科書問題に取り組んでいる人々と協力し、翌年度合格教科書の調査と採択替え事務を行うよう働きかける呼びかけ。
この地方議員の会の会長を務めるのが、埼玉県議会議員の鈴木正人氏である。
鈴木議員は、小学生の時から教科書問題に異論を呈してきた筋金入りの教科書問題の専門家である。
小学生の鈴木少年が初めて教科書に違和感を感じたのは、「日本は悪い国」「南京事件」などに関して「何故、日本の正確な記述をしないのか」という質問をし、先生泣かせの少年だったころからである。鈴木少年の父は自衛隊レンジャー部隊であり、母方の祖父は新潟の町議会議員という家系であり、県議会議員は原点回帰とも言え、教科書への関心の深さと活動の源でもある。
子どもの頃から国会中継をよく見ており、野党の対応には大いに疑問をもつなど、早熟な少年でもあったという。当時の思いは「自民党はいざというときにトーンダウンする。かといって社共は嫌なので、大きくなったら自民党を叩き直す」という野望を抱いていた。
愉しみにしていた日本の近現代史も、ハルノートも知らない先生の授業で落胆し、ちょうどは始まったフォークランド紛争では教師のアルゼンチンは可哀そうだとの発言で火が付き、先生を質問攻めにし、論破を繰り返すという中学校時代だった。
鈴木少年に限らず、日本の歴史に興味があり真実の授業を楽しみにしている生徒も多い。
ひたすら自虐史観に染まり切った教科書の悪の連鎖を断ち切りたいという思いが、副会長の山本みつひろ大和市議会議員をはじめ80人前後の地方議員を動かし、会の結成に至っている。
今後の方針として、地方議員のメンバーが一斉に教科書問題に関しての議会質問を行い、真実の教科書を日本中に広めることだと述べている。
教科書は、日本をつくる為の要であり、素直な小学生・中学生・高校生が、日本を良い国と思うか、或いは悪い国と思うかを決定する最大の要素である。
今後とも、頑張ってほしい「教科書をよくする地方議員の会」、応援も絶やさず自分の自治体の議員に働きかけることも必要だと感じる。