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【論説】GAFAを脱落しそうなFB

※過去1年間のS&P売買額。売買額が膨らみ続ける3騎士(Google、Apple、Amazon)と比較して年間15%下落し時価総額が収縮しつづけるFB

 

Facebook改めMeta Platforms(昨年10月に改称)の2021年10-12月期決算が米国時間2月2日に公表され、翌日の同社株は3日のNY株式市場で約26%下落し、1日の下落額としては史上最高の時価29兆円が喪失した。

 

約29兆円という時価総額の減少は、東証一部上場の時価総額2位のソニーグループ(15兆7,900億円)と、3位キーエンス(14兆2,100億円)を足した額に近い。日本を代表するトップ3のうちの2社が吹き飛ぶほどの急落と言われてもピンとこないほど、日米の経済力に格差が付いてしまったことも衝撃だが、対岸の火事であるはずの我々にも間接的にこの下落は痛手となる。年金積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、2021年3月末時点で約5,400億円分のMeta株式を保有していたので、少なからぬ痛手を負ったとみられる。

 

決算内容はそれほどに悪かったのか。売上は前年同期(2020年10月-12月)比20%増の336億ドル(約3.8兆円)でまずまずの数字をクリアしたが、純益は8%減の102億ドル(約1.1兆円)だった。これだけを見れば、さほど否定的な材料ではない。しかし、Facebookの1日あたりアクティブユーザー数が初の減少となり、前期比100万人減の19億2,900万人となった。この減少は右肩上がりだった世界的なユーザーの頭打ちを示唆している。

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