kiji記事

【論説】全てを破滅させる「乾燥」の本当の恐ろしさ

※イメージ画像

 

40代になってから、冬になると肌の乾燥が酷くなった。とくに、腿から足首にかけての痒みが酷い。下半身にやたらと痒みが生じるのは、外気に触れる機会が多いからなのか、上半身に比べ血流が悪いせいなのか。

 

ネットで対策について調べてもこれといった抜本策は出てこない。NHK『ためしてガッテン』では、「汗に含まれる乾燥防止成分が有効だから」と運動を勧めていた。人並み以上にトレーニングはしているし、週に1回はサウナに行って体中の汗という汗を絞り出している。しかし、痒みは治まらない。

 

勝手な想像だが、少年時代に大人達から「元気でいいな」と褒められた半ズボン生活が、影響していると考えている。トイレが近くなったり、場合によっては残尿感が途切れないまま尿漏れになるのも、肉体生成期の無茶な薄着が今になって副作用を起こしていると疑っている。

 

そういった恨み節はともかく、乾燥の有無というのは私たちの体だけでなく、様々な自然現象に大きな影響を及ぼす。火事の多発もその1つだ。記者が少年期に住んでいた中野区沼袋のアパートの隣家で先月中旬、火事が発生し、住民2人が亡くなった。沼袋では今月に入っても近くで火事が発生し、また死者が出ている。記者が大学卒業まで過ごした練馬区上石神井でも今月に入って、住宅火災が発生している。

 

自分が過ごしてきた生活圏で火事が相次ぐのは非常に心苦しい。発生元だけでなく隣近所にも被害が及ぶことが少なくないし、こうした事件事故があった周辺の住宅物件は避けられがちだから、地価も下がる。影響は広範囲に及ぶのである。犠牲となった方々の中に、自分の知った名前がなくて少しだけホッとするものの、遺族の方々はいたたまれないだろう。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら