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【論説】高額ギャラタレントが淘汰される時代

※イメージ画像

 

坂上忍氏がMCを務めるフジテレビの情報番組『バイキングMORE』が来春の打ち切りで内定したと報じられている。一時は快進撃を続けた同番組だが、最近は深刻な視聴率の低迷に悩み経営難に陥りつつある同局が、聖域なきリストラを始めたという見方がある。

 

前身の『バイキング』は2014年4月にスタート。当初は日替わりMCで、坂上氏は月曜日のみ担当していたが、歯に衣着せぬ毒舌ぶりが受けたのか、他の曜日よりも視聴率が高く、2015年には総合MCに抜擢された。17年7月には同時間帯の視聴率トップとなる8%を記録するなど快進撃を続け、昨年9月からは『バイキングMORE』と改名し、不振の後続番組を吸収するような形で11時55分から14時45分までの3時間弱という長尺番組に。

 

しかし、この当時も放埓な坂上発言の重用を問題視する声も多くなり、記事やSNSで炎上しては物議を醸すというサイクルが始まる。フジも、こうした炎上を話題作り、ひいては視聴率アップに利用した側面も伺えるが、短期間の好奇心と引き換えに、長期的には番組イメージの悪化につながっていく。

 

採り上げる話題も、坂上氏好みの芸能ネタや政治家の不祥事が多く、MCでありながらパネラーに同調を求めるような圧力を感じたと示唆する元レギュラーも現れて、毒舌をウリにした坂上氏の放言がパワハラではないかと受け止める意見もネット上で散見された。

 

意見も時に偏向的で、過去に自身が飲酒当て逃げ事件を起こしたことを棚に上げて、無免許運転や当て逃げ事件を起こした有名人を糾弾することも。その度にブーメランとなって当時の不祥事も蒸し返され、坂上氏に対しては毒舌を支持するファンと批判するアンチで二分されていく。

 

関係者によると、坂上氏の1日あたりのギャラは100万円前後で、年間では2億円以上に上る。同局では11月25日、勤続10年以上の50歳以上の社員の希望退職者を募集し、リストラを急いでいる。フジの黄金時代を知る中高年の社員はなかなか辞めようとせず、一方でかつて2,000万円だった年収が700万円に減額されているという若手社員は続々見切りを付けて転職先を探しているという。

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