ken「筆は剣よりも危うし」

【筆は剣よりも危うし】 新嘗祭に誓う 三澤浩一(武客)

「新嘗祭おめでとうございます」

 

 11月23日の新嘗祭には、こう挨拶を交わすことができることを熱望している。このように願うのは、新嘗祭だけではない。2月11日の紀元節も、2月23日の天長節も同じだ。お正月と同じく「おめでとうございます」と慶びの言葉を交わしたい。

 11月23日は新嘗祭である。新嘗祭についての説明は、日本の祝祭日を考える会編『日本の祝祭日を考える』(展転社)の付篇1「現代祝祭日・記念日一覧」(中澤伸弘さん)から引用させていただく。

新嘗祭(宮中・全国諸社で斎行。宮中では神嘉殿にて天皇陛下が新穀を皇祖はじめ神々にお供えになり神恩感謝の後、自らも召し上がる祭典)

 上記となる。

 現在は「勤労感謝の日」という祝日となっているが、本来は最も重要な祭日なのだ。祭日を復活させることは、戦後体制の我が国、ヤルタ・ポツダム体制に隷属しているジャパンでは至難というよりも、不可能だろう。

 先人たちの血と汗と涙が滲む奮励努力によって、2月11日は「建国記念の日」として制定された。昭和天皇さまのお誕生日である4月29日は「みどりの日」から「昭和の日」へと改められた。しかし、建国記念の日には神武天皇さま、昭和の日には昭和天皇さまのお名前はない。残念無念だ。とはいっても、大きな一歩、大きな前進である。この成果を勝ち取ってくださった方々には心から感謝と尊敬の誠を捧げる。

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