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【論説】コロナ禍、デフレ下で究極の出血大サービス
※イメージ画像
デフレ下サービスなのか、コロナ禍サービスなのか。出血サービスも来るところまで来たなという商いを展開する店がある。
東京を中心にカラオケルーム「歌広場」をチェーン展開する株式会社クリアックスが、10月25日と11月25日の両日、全時間帯でカラオケ室料を1時間完全無料にした。それだけであれば、場所や人件費、光熱費の負担に過ぎないかもしれないが、無料の1時間は殆どの飲み物が飲み放題。ビールやカクテル、シャンディガフ、タピオカジュース、フロートドリンク、ホットドリンクなどなど。アルコールもジュースも種類豊富である。
仮に、アルコール飲料を1時間飲み続ける客がいれば、店側の負担は1人当たり数千円から数万円にも上る。利用者の資格対象もない。歌広場は都内チェーン店の中でも格安カラオケ店として知られ、高校生や大学生の利用客も多い。両日でかなりの赤字になったとみられるが、企画で謳う目的はただ一つ「やっぱり歌うのって楽しい」である。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されて以後も、カラオケ業界全体がなかなか以前のような活気を取り戻せない。1日あたり感染者数が減少したとはいえ、街中はマスク必着の空気だし、変異株は次々と現れ収束の気配はない。感染リスクがある限り、カラオケには二の足を踏む利用者も多い。そんな中で、いち早く元の状態に戻したいという切なる思いも強いのだろう。
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