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【論説】非の打ちどころがないMVPメジャーリーガー大谷翔平
※地元ファンに愛される大谷翔平(本人インスタグラムより)
アナハイムエンゼルスの大谷翔平選手(27)が11月19日(日本時間)、アメリカン・リーグMVP(最優秀選手)に満票で選出された。日本人では、2001年のイチロー(マリナーズ)以来2人目。大谷の成績は、投手として9勝2敗、防御率3.18、奪三振156。打者として、打率.257、本塁打46、打点100、盗塁26、三塁打8。
MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会30人の投票で決まる。大谷は好成績による受賞ラッシュが続いている。選手間投票で選ぶ「年間最優秀選手」と「アメリカン・リーグ最優秀野手」をダブル受賞。さらに、専門誌『ベースボール・アメリカ』の「年間最優秀選手」、専門誌『ベースボール・ダイジェスト』の「野手部門最優秀選手」、7年ぶりの選出となった「コミッショナー特別表彰」、老舗スポーツメディアサイト『スポーティング・ニュース』の「年間最優秀選手」、「シルバースラッガー賞」を受賞しており、今回で8冠となった。
二刀流という立ち位置は、打者や投手の技術が進化し専門家した現代野球において、極めて特異な才能である。多くのプロ野球選手が高校までは4番ピッチャーという「二刀流」だが、プロに進む過程で研磨する才能を片方に絞り、努力と才能の集積で背伸びをしてどうにか晴れ舞台に立つ。それでも、活躍できる時間は限られているし、ケガによって途中断念という選手も少なくない。
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