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【論説】安倍氏が派閥会長に就任

※安倍派会長に就任した安倍晋三氏のツイッター

 

自民党の安倍晋三元首相(67)が11月11日、出身派閥で党内最大の「清和政策研究会」におよそ9年ぶりに復帰し、通称「細田派」は「安倍派」となった。会長を務めてきた細田博之氏(77)が衆議院議長に就任し、派閥幹部が安倍氏に会長就任を要請し、派閥復帰と同時に会長就任の流れとなった。

 

安倍氏は、党総裁に就任した2012年以来無派閥だったが、9月29日に行われた党総裁選では、安倍氏同様に無派閥になっていた高市早苗氏(60)支持に回って細田派内外の同志を募り、敗れはしたものの話題の中心となって高市氏を次期リーダーの呼び声高い存在にまで引き上げた。

 

第2次・第3次安倍政権で約5年間にわたって外相を務めた岸田文雄首相とは、派閥も思想も異なるが真っ向から対立しているわけではない。第一次岸田政権で岸田氏は、甘利明氏(72)を幹事長に据えた。安倍氏・麻生太郎氏(81)と共に考え方の近い「3A」の1人を起用することで、両氏との良好な関係性を保つ狙いがあったと見られる。

 

ところが今衆院選で甘利氏が小選挙区で敗れて失脚。この結果、外相からスライドして茂木敏充氏(66)=旧竹下派=が幹事長に就き、岸田派のナンバー2である林芳正氏(60)が外相に起用され、安倍氏の思惑がほとんど反映されない一方、岸田派は林氏を参院からの鞍替え当選直後に起用することで、次期首相候補の確保に成功したといえる。

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