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著者インタビュー 三浦小太郎氏 『漢民族に支配された中国の本』(ハート出版 1,400円+税)
教科書に出てくる歴史上の人物に関しては多くの人が知られているが、その陰には歴史を動かした数知れぬ多くの人が埋もれている。
長野朗(ながのあきら)もそんな一人であるように思う、
本書は、長野朗が成し遂げたこと、成し遂げようとしたこと、その生き方、考え方について書かれた本である。
「なぜ今長野朗なのか」
再評価される「稀代のチャイナウオッチャー」との言葉通り、長野朗は中国の思考法、手法分析し、民族性を喝破し、中国を中国たらしめている問題が述べられた本である。しかし長野朗は単なる思想的、実利的行動が中心ではなく、中国への愛があることだった。
膨大な資料を基に綿密に分析されて書かれている本であり、本書・長野朗を通じて中国を知る何よりの一冊である。
今回、この膨大な資料を基に本書を著した三浦小太郎氏に特別インタビューを行った。
本紙:長野朗を何時からご存じでしたでしょうか。また書くにあたってのご苦労は。
三浦:長野を知ったのは、かなり前に西尾幹二先生・宮崎正弘先生がお書きになった本からで、いずれしっかり調べてみたいと思っていました。本書を書くにあたっての苦労は、資料調べが大変だったこと。
長野本人の本は入手しにくく、国会図書館で探してもコロナで入館制限がありまして、多くは図書館にコピーを注文する羽目になりました。
本紙:それは大変でしたね。長野朗の時代と現代の中国との関係性はどうでしたでしょうか。
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