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「平和祈念館」行ったこと、ありますか? 平和のための資料館・記念館の役割ってなんだろう?
日本の恒久的平和を祈ってつくられた「平和祈念館」と名称される施設は、現在全国に29か所あり、最も有名なのは広島、長崎、沖縄だろう。「平和」という言葉が大好きな日本人だが、これらの記念館やイベントを見て何を思い、何を感じるだろうか。
東京には「平和記念展示資料館」(新宿)と、もう一つ「東京大空襲・戦災資料センター」(公益財団法人政治経済研究所)である。前者は総務省の委託事業である。
公的な施設である「平和祈念展示資料館」では、シベリア抑留・海外からの引き上げ事業に関する展示を常設している。新宿の「平和祈念館」へ行ってきた。
館内は戦争中、戦後の抑留生活、そして日本への帰還、と大きく三つに分かれ、ジオラマや資料、写真と共に展示されている。見るだけでも息苦しくなる内容で、まさに地獄の抑留生活だったことが理解できる。見終ってまず感じるのが「平和っていいなぁ」ということである。これはまさに展示館の役割のひとつだろうが、悲惨さの極限を表すことで、如何に平和が必要かを肌で感じるのである。
だが、ここで悲惨さを感じ、兵隊さんや民間人も含めて如何につらい状況であったかを知ることだけが必要なのか?という疑問が湧く。そもそもこの悲惨な状況になった原因、解釈次第で追い込まれた戦争の原因には触れられていない。更に、この悲惨な状況を二度と起こさないための方策には一切触れない。ただただひたすら戦争後も悲惨であったという事実が前面に出ている。
「東京都平和祈念館」は東京が受けた大空襲の展示館だが、一旦休止していた計画が再浮上しているという。以前から展示内容に懸念を持つ元都議会議員である本紙・土屋たかゆき編集長は、〈東京大空襲を許すな〉をテーマに『平和祈念館の建設阻止』を上梓した。
土屋氏による、「東京大空襲記念館」の問題点を次のように述べている。
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