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自民新総裁に岸田氏、1回目・決選投票とも河野氏に勝利

※新総裁に選出された岸田氏(自民党HPより)

 

自民党総裁選の投開票が9月29日に行われ、岸田文雄氏が選出された。4候補とも1回目の投票で過半数に届かず、首位の岸田氏と2位の河野氏による決選投票となり、257票を得て170票の河野氏に勝利した。10月4日召集の臨時国会で菅義偉首相の後継となる記念すべき第100代首相に指名される見通しだ。

 

岸田氏は総裁選後の両院議員総会で、3候補に敬意を表し「大変有意義な政策論争をすることができた」と感謝を述べた。11月7日投開票が有力視されている衆院選や、来年7月予定の参院選については「生まれ変わった自民党をしっかりと示し、支持を訴えていかなければいけない。総裁選は終わった。ノーサイド、全員野球で衆院選、そして参院選に臨んでいこう」と一致団結を訴えた。

 

総裁選前日の9月28日、政府は30日期限の緊急事態宣言と「まん延防止等重点措置」を全面解除すると決めた。飲食店での酒類提供も全国で解禁し、行動制限は残しながら1か月かけて段階的に緩和していく。今後のコロナ対策について、岸田氏は「数十兆円規模の経済対策を年末までにしっかりと作り上げないといけない。早速きょうから全力で走り始める」と気合いを示し、協力を呼び掛けた。

 

1回目投票

岸田文雄 256票(国会議員票146、党員・党友票110票)

河野太郎 255票(同169、同86)

高市早苗 188票(同114、同74)

野田聖子  63票(同 34、同29)

 

決選投票

岸田文雄 257票(国会議員票249、都道府県連票8票)

河野太郎 170票(同131、同39)