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『VS中国』 優しく読み解く、怖い「中国」の本
「サイレント・インベージョン」という言葉が既に一般に浸透したが、もとはオーストラリアのクラウド・ハミルトン教授が上梓した書籍が基となっている。そして同書を監訳したのが情報戦略アナリストの山岡鉄秀氏である。日本における「サイレント・インベージョン」という言葉と警告を与えたのが山岡氏であるので、今回、新著『VS中国』を上梓されたのを機会に、やまと新聞読者への言葉を頂いた。
山岡鉄秀氏から新聞購読者の皆様へ
「幸いにも私が監訳を担当したクライヴ・ハミルトン教授の「サイレント・インベージョン」は日本でもベストセラーになり、「サイレント・インベージョン」という言葉がかなり普及しました。しかし、ハミルトン教授の著書は長文の大作であり、読みこなすのが大変であることから、多くの方に簡単に読めるものを出して欲しいと言われました。そこで出版したのが本書『vs.中国‐第三次世界大戦はすでに始まっている』です。本書では、『サイレント・インベージョン』の原理をなぞりながら、その後豪州で発生した様々な事件、メルボルンを有するビクトリア州の反乱、連邦政府の立法措置による対抗などの具体例を追い、自分で撮影した現地写真も織り込みました。
さらに、日本でどれだけ中国による「サイレント・インベージョン」が進行しているかを具体例を挙げて解説しています。特に日本は戦後長く経済至上主義でやってきたので、中国が仕掛ける経済戦(エコノミックステートクラフト)に非常に脆弱である点を強調しました。
平易な文章を心掛け、大学生はもちろん、高校生でも理解できるように書いたつもりです。一人でも多くの方に新しい戦争の形である「サイレント・インベージョン」の危険性に気付いて頂きたいと切に願っております。」
分厚い『サイレント・インベージョン』を一気に読み通すのはいささかハードである。本書はその点、「サイレント・インベージョン」の本質、方法、事実をしっかりと踏まえながら、同時に「今、日本で起きているサイレント・インベージョン」の恐ろしい事実にも記載がなされている。
オーストラリアだけではない日本の現実は本書を読んでいただきたい。そしてオーストラリアに負けぬよう毅然として対抗してほしい。
経済的に、人材的に、領土的に、宇宙的に、ネットを含めて、決して政府間だけの問題ではなく、我々の隣に危機があることがよくわかる。
総裁選の最中、真正面から立ち向かうべき相手を知り、その手法に陥らぬようにし、身辺から守りを固め備えるべきだと感じる。これらの内容が、中学生でも理解できる書き方と写真などが添付されている親切な編集となっている。
今こそ日本の呑気さに終止符を打つべき時が来たのではないだろうか。
一家に一冊は必要とされる本である。
第一章 中国はなぜ世界の脅威となったのか?
第二章 サイレント・インベージョンと戦う豪州から学べ!
第三章 日本は戦後最大の危機を乗り越えられるのか?