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【論説】若者にはピンとこない日米戦争の歴史事実
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1人の高校3年生に日本史を指導中、いつ日米が戦った太平洋戦争が起きたのかを尋ねた。高校生はポカンとした様子で、しばらく答えに窮した。最近は日米が戦った歴史さえも知らない若者が多いと聞くが、その生徒も歴史的事実の飲み込みに時間を要したのかもしれない。
「えーっと、1910……」語尾をぼかして何となくうやむやに終わらせたいニュアンスが伝わったので、「1941年から1945年までね。76年前だから、ご存命だったらお祖父ちゃんやお祖母ちゃんは体験していたんじゃないかな」と答えを言うと、「祖父は今70歳くらいです」と言う。
今の若者にとって、太平洋戦争はもう祖父の代の話ではなく、曾祖父の頃の話になっているのである。団塊ジュニア世代の私たちでさえも40年以上前の話に大した興味を示すことがなかった当時を思い出せば、彼らにとっての日中戦争や太平洋戦争など私たちの感覚でいえば日清戦争や日露戦争の話を聞かされているに等しい。どちらかといえば明治維新の話に近い「別次元」の世界観である。
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