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【論説】高市早苗総理総裁誕生の予感

※イメージ画像

 

9月29日投開票(17日告示)の自民党総裁選は、菅義偉総裁(72)の不出馬表明により混沌とした情勢になっている。現時点で出馬が取り沙汰される議員は、岸田文雄前政調会長(64)のほか高市早苗前総務相(60)、河野太郎規制改革相(58)、野田聖子幹事長代行(61)、石破茂元幹事長(64)の5人。推薦人20人を集められるか否かが最初の関門となる。

 

国民的な人気も高い河野氏は、所属する麻生派会長の麻生太郎財務相が「機が熟していない」との考えから派閥を挙げての支援に消極的で、本人に意欲はあるが周囲が及び腰。今月に入って週刊文春が「官僚にパワハラ発言」として高圧的な音声内容を報じた。官僚が繰り返す同じ受け答えに苛立った河野氏が「日本語わかる奴、出せよ」などと発したとされるが、これには河野氏への同情の声もあり、大きな問題とはなっていない。ただ、総理総裁となれば衆院選でこの内容が蒸し返され、スタートからつまずく可能性もあるため、党内には「次のチャンスを待った方がいいのではないか」という意見もある。

 

野田氏は無派閥ながら二階俊博幹事長の下で幹事長代行を続け、一定の信頼を勝ち得たが、2015年、2018年と推薦人が集まらずに総裁選出馬を断念しており、20人の壁をクリアできるかが焦点だ。石破氏も派閥に所属する議員が16人で、会長職も昨年辞退しており、推薦人の確保が課題だ。

 

一方、当初推薦人の確保が難しいとされてきた高市氏は、安倍晋三前首相が支援の意向を示したため、20人は集まりそうだ。2011年に細田派を退会しているものの、安倍氏が後ろ盾についたことで、実質的に細田派が派閥を挙げて応援する可能性もある。そうなると、岸田氏と高市氏だけが確実な候補となる。

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