pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室】(66) 物言えぬ組織
(1)渋谷の若者ワクチン接種会場
若者がワクチン接種をしたがらない、と小池都知事が決めつけ、渋谷で予約なしでワクチン接種ができる会場を設けた。
予約は不要だが、接種券が必要。しかも1日たったの200人、これは混乱必須。誰でも分かる。
接種券をもってプラプラしている人などいない。皆、接種めがけて朝から並ぶに違いないと。予約制にした方が混乱を招かない。
もし、予約なしで気軽に接種できるようにするためには、相当のキャパシティのある会場でなくては無理だと。たった1日、200名や300名で予約なし???
しかし、誰もそれを口にできない。
「予約制にしたら」はタブーなのだ。
なぜなら、「予約不要」が売りで、それを言い出したのが小池知事だからだ。
マスコミにたたかれるまで、変えることができない。
トラブルが起きない限り変えることができない。
(2)オリパラ組織委員会も同じ
物言えぬ組織、
これは組織委員会も同じ。
あれだけ無観客にすべきという世論があり、尾身会長が発言しているにもかかわらず、無観客の場合の運営体制が「ノープラン」だった。
というのも、「無観客」を口にすること自体、組織委員会の中で「タブー視」されていたからに他ならない。
その結果、ボランティアはだぶつき、お弁当は大量に廃棄された。
都の応援職員や他県の警察官は手持無沙汰。
何のための無観客だ。人流抑制のためではないのか?
そのうえ、無観客なので、賑わいのため、ボランティアを観客席で観戦させていたというのだからひどすぎる。
高いチケットを購入し、楽しみにしていた観客が観戦できずに、ボランティアが暇なので観戦していた???
マスコミはこの不手際をもっとたたくべきである。
いまだに、オリンピック開催がコロナ拡大につながったことを認めず、
「テレビの視聴率が上がったから、オリンピックは人流抑制につながった」
とうそぶく菅総理と小池都知事。そこに国民感情に寄り添う姿勢はない。
アフガニスタンも同じ。首都カブールをタリバンが占拠するという報道は随分前からされていた。
時間はたっぷりあったはずなのに、他国は数千人規模で避難しているにもかかわらず、邦人は退去ができないまま、米国撤退の期限を迎えている。
菅政権は、国内外においても、後手・後手の対応しかできない。
その結果、人命が危機にさらされる。コロナもしかり、アフガンもしかり。
菅総理や小池都知事の専横ぶりが、優秀なはずの官僚がまっとうな意見を言えないようにしているのだろう。
菅総理が気にいらないと書類を官僚に投げつける、というのは有名な話。
イエスマンしかいない組織に危機管理はできない。