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【論説】思いのほかワクチンが行き届いている日本
※イメージ画像
政府関係者によると、8月20日までにワクチンの2回接種を終えた人が5千万人を超えたという。1回目を終えた人は6千5百万人に達している。
私(記者)の住む練馬区でも日々、接種を受け付けているが、接種券が届いたその日に予約を入れたにもかかわらず、8月15日にやっと1回目を打つことができた。20日間の空白が必要とのことで、9月5日に2回目を接種する。
昨年の今頃、ワクチンの話題が世界中で取り沙汰されていたときに、1つの懸念が頭をもたげた。「先進国でワクチンを独占し、実力行使で命のトリアージ(優先順位)が形成されてしまうんじゃないか」と。
想像通り、イスラエルを含む欧米諸国から優先的にmRNAを利用したファイザーやモデルナ社製ワクチンが確保され、命の優先順位が決まっていった。一方で、世界保健機関(WHO)が主導し、ワクチンを共同購入して分配する国際的枠組み「COVAX」の活動によって、途上国にもワクチン接種は行き渡りつつある。時には有害でしかないWHOやテドロス事務局長だが、CAVAXの活躍は数少ない功績と言えるだろう。
8月20日現在で、累計のワクチン接種回数は世界全体で48億回に達した。中国の19億回を筆頭に、インドの5億6千万、アメリカの3億5千万、ブラジルの1億6千万回と続き、日本は5位の1億1千万回に及ぶ。今や英仏独など欧州主要国を抜いて日本は接種回数で上位に位置し、ワクチン接種が完了した人数も、同様の順位になっている。
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