minsha 「とおる雑言」
沖縄をコロナ克服モデル県に 寺井 融 (アジア母子福祉協会監事)
この際、コロナ対策で思い切った施策を講じてはいかがか。
たとえば、医療状況が厳しい沖縄である。十二歳以上の沖縄県民全員を対象にワクチン接種を急がせる。また、那覇港や石垣島などに国がチャーター大型豪華客船を接岸させ、病院船の代用とする。そこに、日本医師会の協力や防衛医官の派遣などによって、医療業務を遂行したらよい。
それにワクチン接種済みの人か、PCR検査で陰性証明者のみ、沖縄県入りを認める。同県は島嶼であり、対策を講じやすいはず。メリハリをつけた対策で、コロナ克服のモデル県とする。そうすれば、現在、ハワイ州が米本土からの観光客で賑わっているような状況が訪れるかもしれない。
そうは思うけれど、同県には中央政府がやることには何でも反対や人権第一主義、軍隊否定の人もたくさんいる。①ワクチン接種の過度な推進は強制化であり人権侵害となる②軍人(自衛隊員)が関与する〝病院船〟は他国侵略の道具となる③来県者にワクチン接種やPCR検査を求めるのは行き過ぎだ。〝行動の自由〟制限につながり憲法違反、といった特有の〝論理〟で、反対する人も出てくるのでは?
そういう人たちとの〝論争〟を恐れてはならない。彼らの〝護憲〟は憲法を守って死ぬことも恐れない、といった信念に基づくものではなく、それを言っておいたほうが進歩的と錯覚した人たちによる戦術的なものに過ぎないのだから。いまこそ骨太な危機管理論議がほしいですよね。