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「我が国家の存続のために、バイデンの正体を見極めろ!」 西村眞悟
我が国の首相もドイツの首相も、既にアメリカのバイデン大統領と首脳会談を済ましている。従って現在、アメリカ大統領は、ジョー・バイデン氏である、ということでアメリカ国内も世界も落ち着いているように見える。そこで、本年の一月の末に、アメリカ大統領に就任してから、バイデン氏は、現在までの六ヶ月間に何をしたのかを見てみよう。
まず、バイデン大統領が、国内において、アメリカの国境を開放したことは、特筆されるべきことである。これによって、毎月十八万の違法入国者が堂々とアメリカ国内に入ってくるようになった。このことが、アメリカ社会に如何なる影響を与えるか。我が国に、毎月九万人の違法入国者が入ってくる事態を想起すれば分かるであろう。
しかも、昨年の大統領選挙の最中に、白人警察官が黒人の首を押さえつけて死亡させた映像が公開されて以来、激昂した市民の「人種差別反対運動」と「警察非難」と「反米運動」が激しくなる中で、警察は萎縮するとともに、元々の不良黒人は横暴になって、アメリカ社会の治安は悪化の一途を辿っている。そこに、毎月十八万の違法入国者を抱え続けることになったアメリカ社会は、都市部で無法地帯化しつつある。従って、現在、アメリカは、国力の衰退につながる重大な治安悪化局面に入っているといえる。また、バイデン氏が大統領に就任してから、物価は、ガソリンで60%、不動産で30%の値上げで、木材は2~4倍の値上げである。この木材の値上がりは我が国の木材を高騰させ、住宅建設に支障をきたしている。要するに、国内的には、バイデン氏が大統領になってから、アメリカ国民にとって、良いことは何もないのである。
また、アメリカでは、現在も、大統領選挙における「いかさま」の摘発が続いていることを無視してはならない。世論調査によると、バイデン当選の選挙結果が公表されてから、トランプ支持者の過半数は、不当な結果だ、つまり「いかさま選挙だ」と答えた。此れは当然として、驚くべきことは、バイデン氏に投票した人の三割も、「いかさま選挙」と答えたことだ。従って、今、アリゾナ、ペンシルベニア、ミシガンそしてジョージアの各州で大統領選挙の票の再集計作業が行われようとしている。この結果、各州が、大統領選挙が「いかさま選挙」であったという調査結果を出せば、バイデン氏は、大統領を続けられない。
次に、バイデン大統領が、国外で行ったことで特筆すべきは、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤兵である。現在、既に二ヶ月前にいたアメリカ兵の九十%がアフガニスタンから撤退済みだ。之によって、何が起こっているのか。
現在、アフガニスタン全土の八十%が既にタリバンの支配下に入っている。タリバンは、アメリカ軍撤退と共に急速に勢力を伸ばしている。従って、アメリカ軍が全面撤退すれば、アフガニスタン全土はタリバンの勢力下に入る。そして、アメリカ軍が残していった膨大な武器弾薬とアフガニスタン政府軍に使わせていた高性能の全兵器がタリバンの掌中に入ることになる。即ち、高性能の大量の武器弾薬をもった巨大なテロ組織がアフガニスタンに出現することになる。同時に、アメリカ軍の去った後のアフガニスタンに勢力を伸ばそうと、タリバンに接近するのは、東の中共と北のロシアである。このことは、巨大な世界帝国となったアメリカが創りあげてきた平穏な世界秩序が、アフガニスタンを起点にして崩壊し、アメリカの世紀(パクス・アメリカーナ)は終焉を迎えるということだ。つまり、バイデンは、アフガニスタンを中東だけではない「世界の火薬庫」にする、ということだ。これ、平和主義者ぶったジョー・バイデンという老人のアフガンからの撤退決定は、無責任極まる世界を動乱に落とし込む世紀の愚行に他ならない。
以上の通り、バイデンというアメリカ大統領の正体と役割が見え始めてきた。
その役割とは、アメリカの内外における弱体化を実現するということだ。従って、我が国にとって、このアメリカの状況に応じて変容を遂げるということは死活的に重要である。もはや、これは、国家のサバイバルの次元の急務といえる。しかも、「日本国憲法という空間」の内部では出来ないことだ。
即ち、日本国憲法という「ゴルディアスの結び目」を一刀両断に切断して、その桎梏から抜けだし、直ちに、我が国を明治維新直後の「国難に立ち向かう状況」に戻すことが今求められている。
その意味で、バイデンという大統領出現は、我が国にとって、天佑である。