pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室】(63) [相変わらず迷走するオリンピック]
オリンピックの無観客が決まった。
しかし、相変わらず迷走している。様々な意見があるのは当たり前。にもかかわらず、方針が定まらないので、相変わらず菅政権の迷走と後手・後手ぶりが目立つ。
(1)無観客なのに学校観戦はOKなのか
マスコミは相変わらず無責任で、無観客にしろと騒いだにもかかわらず、今度は無観客は異例だと騒ぎ、また観戦したかった人の恨み節やキャンセルが相次ぐホテルの悲鳴を繰り返し伝えてくる。
自治体は自治体で、「一生に一度の夢を与えるため、小中学生の学校観戦は認めろ」と言い出すところも。
苦労して抽選に当たり、高いチケットを購入して観戦を楽しみにしていた一般観客を閉め出して、なぜ、ただで見る小学生を優先するのか?
オリンピックを生で見たいのは誰もが同じ。
しかし、コロナ感染拡大防止のため、無観客と国が決めた。そこに例外はないはずである。
国もそのことをはっきりと方針として伝えるべきである。
(2)無観客なのにボランティアやスタッフは減らないのか
無観客ならば、当然大会スタッフもボランティアも大幅に削減だろう。組織委員会も、かなり前から無観客と騒がれていたのだから、プラン1(観客有)、プラン2(無観客)くらいはたてて準備しておくのが当然だと思っていた。
しかし、いまだにスタッフの削減が見えない。観客がいないのに、誘導のボランティアやスタッフが会場周辺や会場内でうろうろしているのか?
それではなんの意味もない。
組織委員会が、「たとえ1日でもみなさんにボランティア体験をしてもらいたい」みたいな発言をしていたことにさらに驚いた。
スタッフもボランティアも習熟してこそ、戦力になる。
たった1日、ご祝儀参加では、本人は満足かもしれないが、3密を加速するだけである。
これも、国が、はっきり感染防止のため、スタッフやボランティアも必要最小限にしろ、と方針を伝えないためである。
(3)今更だが、なぜオリンピックから逆算してワクチン接種計画をたてなかったのか
テレビを見ていると、アメリカでは大谷翔平フィーバーが続き、観客席はノーマスクの観客でいっぱいである。すっかりアフターコロナの様相。
なぜこんなにも違うのか、違いはただ一つ、ワクチン接種である。
日本は、なぜ、オリンピックの照準をあわせ、ワクチンを特例認可し、計画的かつ精力的にワクチン接種を進めてこなかったのだろう。
菅総理がオリンピックに向けて頑張ったのは「ゴーツー」による観光振興だけ。
ワクチン認可も遅く(ファイザーは2月、モデルナにいたっては5月という遅さ)、ワクチン接種も「高齢者優先」を連呼し、働く世代を置き去りにしてきた。そのため、感染拡大はおさまらず、あっさり第五波を迎えている。
アメリカのように、7月までに希望者への接種終了することを目標に、ワクチン接種を計画的に進めていたら、今頃、アメリカの野球観戦のように、大勢の人がオリンピックを楽しんでいたでしょう。
今となっては、オリンピック盛り上げムードはない。
粛々と終わらせて、外国人の方々には、早々に国に帰っていただきたい。
菅総理には、今からでも遅くない。感染防止を第一にすると明言し、先手先手のリーダーシップを発揮してほしい。
このままだと、小池知事に総理の座を奪われてしまいますよ!
【追伸】
ウサギのマリは、7月25日に11歳になります。