ken「筆は剣よりも危うし」

【筆は剣よりも危うし】 『沼山光洋遺稿集 靖国神社御親拝祈願』を読む

沼山光洋さんは令和元年5月11日、自決した。忠死である。

 天皇陛下の靖国神社御親拝を祈り願い奮励努力していた沼山さんは、公開遺書といえる「新時代令和を迎えて」の中で<平成の御代に御親拝賜れなかったこと天皇陛下、御祭神の皆様に大変申し訳なくお詫びの言葉もありません。>と述べている。沼山さんは言葉ではなく、行動でお詫びしたのである。

 『沼山光洋遺稿集 靖国神社御親拝祈願』が一年祭となる昨年の殉節日、令和2年5月11日に展転社から発行された。僕が云々と述べる必要はない。この1冊を読んでほしい。

 表紙が罪つくりだ。少し照れている感じで、笑みを堪えている沼山さんの写真が表紙に使われている。この表紙のため、読む前から涙が出てしまい、なかなか読むことができない。

 『沼山光洋遺稿集 靖国神社御親拝祈願』の内容などは次の通りだ。

著者 沼山光洋

発行 展転社

価格 1300円+税

第一章 ロシアの罪と罰

第二章 五・一五事件八十周年に向けて

第三章 靖国の日の誓い

第四章 おことばを拝して

第五章 靖国神社御親拝祈願全国護国神社巡拝報告

第六章 天皇陛下靖国神社御親拝実現は、現代を生きる私たちの責任である

第七章 靖国御創建百五十周年 沼山光洋氏に聞く

第八章 新時代令和を迎えて

遺詠

沼山光洋さんの志操と行動(荒岩宏奨)

 以上となる。

 靖国会での沼山さんしか知らない人は、第一章「ロシアの罪と罰」を読むと、意外に思うかも知れない。今では多くの人が承知しているだろうが、沼山さんは橘孝三郎先生の孫弟子にあたる。橘先生の影響により、ロシア文学にも、キリスト教にも、非常に造詣が深い。沼山さんは受け売りと謙遜していたが、その知識と教養には感服してしまう。

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