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【論説】馬脚を露した嘘つき都知事の正体

有権者ウケだけは抜群の小池氏(本人ツイッターより)

 

小池百合子・東京都知事が桃太郎だとしたら、神奈川・埼玉・千葉の隣県知事はイヌとサルとキジのようである。まるで子分のように付き従うだけ……と思っていたら、黒岩祐治・神奈川県知事が小池氏に珍しく噛みついた。

 

黒岩氏は3月7日のテレビ番組で、緊急事態宣言の2週間延長をめぐる首都圏1都3県の対応に関し、小池氏が事実とは異なる説明をして、政府に延長要請を取りまとめようとした経緯を明らかにした。3月1日の電話で、宣言延長の要請を促す小池氏に対し、黒岩氏が県内の状況をもう少し見極めたいと伝えた。その後、黒岩氏が千葉県の森田健作知事に電話したところ、「小池知事から黒岩知事も賛成と聞いた」と伝えられたという。

 

小池氏は翌2日、「西村康稔経済再生担当相に会いに行きましょう」と提案し、4知事が登庁。要請文書には延長幅を2週間とし、「他の知事たちも賛成している」と説明した。首都圏の4知事が一致団結して延長要請したように装いながら、期間も含め全ては小池氏の自作自演だったのである。

 

小池氏の要請を受けて政府が宣言延長を決定した翌3日、4知事はテレビ電話で協議した。政府に圧力をかけるために事実と異なる説明をした小池氏に対し、黒岩氏は「こういうことをやられると信頼関係が薄れる」と批判。小池氏は「ちょっと先走って、ごめんなさい」と謝罪した。黒岩氏は「分かりました。じゃあ、一緒にやっていきましょう」とすんなり許したという。

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