（１）うさぎは喋らないのがいい

 

ペットは言葉を話せない。それがいいと思う。何を考えているのか謎なので、こちらがいいように解釈できる。

そのうえ、うさぎは声も出さない。犬猫のようにうるさくない。そこがまた控え目で、健気な感じがしていい。

餌の催促も、そばに走ってきて、つぶらな大きな瞳で見あげる、という控え目なやり方である。

犬なら、わんわん吠えて、まとわりついて、餌をくれるまで離れないだろう。

プチストーカー的な押しつけがましい行動がうさぎにはない。

 

（２）しかし、嫌がらせはする

 

マリは、毎日朝晩、サプリメントと生野菜を食べる。それをとても楽しみにしているので、こちらが忙しいと催促してくる。

催促の仕方は、そばに寄ってきてこちらを見上げたり、周りをうろうろして存在をアピールすることが多い。

「もしもし、忘れていませんか。」

と言っているようだ。

控え目なアピールだが、あまりじらすと、エサ皿におしっこをしたり、うんちをしたりする。

これは「ぼけなのか、それとも嫌がらせか」

友人は即座に、「嫌がらせだ」と答えた。

猫でもそういう行動をするらしい。

うさぎは吠えないけれど、犬猫のように、やはり嫌がらせはするようだ。

 

（３）うさぎは言葉が分かるかも

 

うさぎは、喋れない。しかし、こちらの言葉は分かっているような気がする。

実際に分かっているとしか思えない行動を何度も目撃した。

 

ア　自分の名前が「マリ」だと知っている

 

「マリ」と名前を呼ぶと走ってきたり、こちらを見たりする。

従って、自分の名前が「マリ」だと、間違いなく分かっている。

これは、犬でも猫でも同じだと思う。

 

イ　水皿エピソード

 

　マリのケージには、水入れが２つあり、並んでケージにおいてある。

最近、マリは水をよく飲む。若い時は水をほとんど飲まなかったが、最近は、毎日一皿くらい水を飲んでいる。（身体の具合が悪いのかな）

　その日も、マリは水を飲んでいた。

奥に置かれた水皿からぴちゃぴちゃ飲んでいたので、

「なんでわざわざ奥の水を飲んでいるの？手前にも水はあるのに」

と言ったところ、

マリは即座に、手前の水皿からちょっと水を飲んだのだ。

そして、すぐに、また奥の水皿から水を飲みだした。

私の話を聞いていたとしか思えない。

 

ウ　酸素ハウスの時間だよ

 

ここ半年ほど、マリは、循環を良くするために、毎日、午後、３時間～4時間くらい酸素ハウスに入るのを習慣としているが、中々入らないことがある。

　そういう時に、

　「マリ、そろそろ酸素に入ったら？」と声をかける。

　そうすると、トイレをすませ、自主的に酸素ハウスに入っていく。

　そういうことが、最近何度もあった。

 

　もちろん、身振り手振りで酸素ハウスに入るよう誘導したり、お尻を押して酸素ハウスに入れることもあるが、言葉だけで入ることもあるのである！

　これは絶対にこちらの言葉を理解していると思う。

 

エ　ペットの心得

 

一昨日、マリの家を掃除しながら、マリの背中をなぜようとしたら、走って逃げていった。かちんときたので、

「そういう態度をとると、おいしいサプリメントをあげないよ」と叫んだ。

　そうしたところ、部屋のドアまで走っていったマリが、立ち止まり、次の瞬間、踵を返して走って戻ってきたのだ！

　もちろん、頭をなぜておいしいサプリをあげた。

 

　マリは抱っこをすると、時々ウインクをしたりする。

　飼い主のご機嫌をとるのがペットの務めと分かっているのかも。

　やはり10年もいると、言葉が分かるようになるのかな。

 

　もちろん、日常会話を全て理解しているとは思わないが、自分に関する限られた言葉は理解しているとしか思えないような行動をとる。