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【論説】ズル賢い人間の食い物にされているコロナ支援策
コロナ禍での経済対策が、本来の意図である中小企業や小売業者を支援するのではなく、良からぬ志の者たちに食い物にされている実態がある。
「Go To Eat」キャンペーンでは以前、鳥貴族などの居酒屋店を狙ったポイントの荒稼ぎが話題になった。特定の飲食店予約サイトで夕食時間帯に予約すると1,000円分のポイントが付く仕組みを利用し、327円の均一価格のメニューを注文、差額の673円を得る利用者が続出した。「トリキの錬金術」などと報じられたが、鳥貴族は儲からない予約ばかり増えた被害者側であり、この呼称は気の毒に過ぎる。その後、鳥貴族はコース料理だけをポイント対象とし、政府はポイントを下回る飲食を対象外とするなど運用を改めた。
皆が困っている時に、制度上の不備を突いて小銭を稼ぐのは、法的には問題なくとも生き方として浅ましい。しかし、そんな輩が自分の周りにもいたことを思い知らされる出来事が最近あった。
大学時代の友人Aから数年ぶりに連絡があり、友人Bが海外赴任を終えて帰国するので仲間で久しぶりに飲もうと誘われた。店の予約を終えたAから「キャンペーンのポイントは役得ということで頂いておきます」とSNSで簡単な報告。集まる人数は4人なので、4,000ポイントが付与されるとのこと。
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