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前回記した「『運も実力のうち』を体現する人々」というのは、「あの時あんなことが起こらなければ、あの人は今頃……」と思う政治家が少なくないからだ。

記事中に記した小泉チルドレンや小沢ガールズと呼ばれた議員らも、当時の小泉ブームや民主党の躍進がなければ、政治家にすらならなかった人も少なくないだろう。

最近では、2017年9月に小池百合子・東京都知事が結成した希望の党に振り回されて、その後政治家を引退した人々が、本来歩んでいた政治の道と、希望の党に吸い寄せられた結果の現状を思うにつけ、人生の厳しさに思い至る。

私(記者)が住む練馬区でも、都政や国政の席が空かないことに痺れを切らして自民党を飛び出し、希望の党公認となって落選し、実質引退状態となっている区議がいる。一方で、空いた公認の席で新人候補として大勝利を収め、政治家への一歩を果たした地方議員も少なくない。新党ブームの度にプレイヤーは人知れず交代し、実力ある人もない人も新陳代謝されている。

比例南関東ブロック選出で国会議員を3期務めた元国会議員(56)は、