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【論説】ナゴルノ・カラバフで軍事衝突――大陸国家が背負う国境紛争の宿命
文化や宗教の異なる民族同士が1つの国家で存続し続けるのは実に難しい。そのことを端的に示すのが、南コーカサスのナゴルノ・カラバフ地方の帰属を巡るアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突である。
30年前から小競り合いが続いているが、再び砲弾が飛び交う事態に陥っている。9月27日の発生時にはアルメニア側は兵士計200人が死亡、アゼルバイジャン側は民間人の死亡24人の他に111人が負傷したと発表している。
山岳地帯のナゴルノ・カラバフは旧ソ連時代、アゼルバイジャンの自治州だったが、隣国アルメニア系民族が多く住む土地柄だ。1991年のソ連崩壊直前にアルメニアが援助する形でアルツァフ共和国として独立。翌年から始まったナゴルノ・カラバフ戦争では、アゼルバイジャン・アルメニア双方合わせて3万人が死亡したといわれる。
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