pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室】(51) [GOTOトラベルっておかしくないですか]
世の中、GOTOトラベルブームで、新聞広告は国内ツアーで溢れている。
これを機に旅行しまくる中高年も多いらしい。
しかし、GOTOトラベルっておかしくないですか。
そもそも、遊びに行くのを税金で助成する必要があるのか。
他人が遊びにいくお金のために、なぜ、働いている私が税金を払わなくてはいけないのか。
しかも、GOTOトラベルは、コロナ感染拡大の原因になる。
人が移動すれば、コロナ感染拡大につながることは、既にヨーロッパで証明されている。
夏のバカンスを楽しんだヨーロッパの国々では感染が再拡大している。
今度は、GOTOイートが始まる。
GOTOトラベルよりさらに悪い。
マスクを外した状況で感染が広がることは誰でも知っている。
にもかかわらず、必ずマスクを外す会食の場を奨励するのか。
それに、そもそも3食自腹で食べるのは当たり前ではないか。なぜ、税金で飯を食わせる?
そして今度は、GOTOイベントをやるという。
人が集まれば感染が広がるのも当たり前。
あまりの筋の悪さに絶句するしかない。
一方で必死にコロナ感染者の治療にあたる医療従事者や、感染リスクに怯えながら日常生活を制限している高齢者や病弱者がいるのに。
アベノマスクの方がまだよかった。
無駄だが、少なくとも害はない。
コロナで経済が疲弊しているのは分かる。
コロナで影響を受けた中小企業の減収を単純に補填するよりも、経済への波及効果や雇用維持効果もあるのかもしれない。しかし、感染防止対策と真逆の施策に税金を投入するのはいかがなものか。
GOTOは、経済と感染防止対策の両立といいながら、明らかに経済活動優先の現政権のスタンスの象徴である。しかも特定業種だけ助成するのだから公平性の観点からも問題があ
る。
一律10万円給付の方が、まだ公平性があった。
経済が停滞するのは困る。しかし、コロナは長期化・深刻化している。投資すべきは、コロナ感染による社会経済活動の変化に対応した前向きの投資である。デジタル化や5G対応がその最たる例だが、それだけではない。
私は農業改革も大切だと思う。コロナで愛国主義が高まっている。いつ食料輸入が止まるか分からない。
食料自給率を上げるためには、既存の農業を守るのではなく、株式会社が参入できるよう規制改革を行い、生産の拡大と雇用の場の創出を行うべきである。
サラリーマンとして農業ができれば、きっとやりたい人はたくさんいる。コミュニケーションが苦手な若者や定年後の高齢者にも適した仕事である。
改革は、実はよく知っている人にしかできない。農家出身の菅総理にしかできないことだと思う。
安直なGOTOによるバラまきではなく、菅総理には、日本経済、とりわけ農業改革に取り組み食料自給率の向上を図り、安心してご飯が食べられるようにしてほしい。