kiji記事
【論説】派閥ではなくグループと呼んではどうか
自分がまだ高校生や大学生だった頃、派閥というものが理解できなかった。政治家は有権者の判断を仰ぎ、有権者にのみ誠意を尽くせばいいのではないか。なぜ、党内で徒党を組んでカネや役職の山分けに走るのか。そう思っていた。
たぶん、多くの日本人や若き学生らも当時の自分と同じような気持ちで、今の総裁選レースを冷ややかに見ているのではないだろうか。派閥の論理、派閥の領袖、派閥の締め付け……。派閥という単語を含め、使われる単語の1つ1つに謀略や悪意の含みが感じられる。
だが、派閥というのは党内におけるミニ政党である。マトリョーシカのように入れ子構造になった政治集団の組織、パーティーと考えれば分かりやすい。なまじ派閥という言葉がおどろおどろしいために、私のように小さい頃から「派閥」という言葉で政治の世界を説明されると、「政治の世界は何とも恐ろしい世界だ」と先入観を抱いてしまう。
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