マスクを外し、辞任会見を始める安倍首相

安倍晋三首相は28日、記者会見し辞任を表明した。持病の潰瘍性大腸炎が再発し、「国民の負託に自信をもって応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではない」と判断した。自民党は速やかに総裁選を実施し、新総裁を選出する。

大腸炎悪化による退陣は2007年8月の第一次政権時と同じ理由となる。ただ、新しい薬の効果で「この8年近くの間しっかりと持病をコントロールしながら、なんら支障なく、総理大臣の仕事に毎日、日々全力投球することができた」ことを強調した。しかし、6月の定期健診で再発の兆候が見られ7月中旬から体調に異変が生じ、体力が消耗しやすくなったという。今月上旬には潰瘍性大腸炎の再発がはっきりと確認され、新たな薬の投与も追加することとなった。