pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室】 49 [祝マリ10歳]
(1)健康寿命
7月25日に、ウサギのマリは10歳になった。
誕生日は毎年来るけれど、10歳というのは節目の年で、特別な感じがする。
ウサギの寿命は、5.6歳と言われているので、マリは普通のウサギの倍近く生きていることになる。
しかも、寝たきりとかそういうことではなく、元気である。
2か月前から、心臓のに水がたまるようになったため、対処療法として酸素ハウスをレンタルを始めたが、酸素ハウスに毎日数時間入るようになってからというもの、今まで以上に元気になった。
食欲もあるし、足腰もしっかりして走り回っている。
循環がよくなったからかもしれない。恐るべし、酸素の力。
人間でも、健康寿命が大事というが、マリは寝たきりでもなく、健康で10歳を迎えたことはとても喜ばしい。
(2)幸せウサギ
思えば、10年前にマリが我が家にやってきた時、マリを「幸せウサギ」にしようと心に決めた。
健康に10歳を迎えたことは、マリを「幸せウサギ」にできた、何よりの証拠だと思う。
自分が偉業(?)を成し遂げたようで、とても誇らしい。マリの生命力によるところが大きいのではあるが、漫然と10歳を迎えたのではない。私の努力も成果でもある。
日々の栄養・衛生管理、ストレスを与えない飼育環境に加え、具合が悪い時は、予定を変更しても、すぐに病院につれていき、マリを最優先にした。
そのおかげで、これまで3回の手術(腫瘍、子宮切除など)、5回の入院はあったものの、マリは無事乗りきって、今日に至る。
(3)マリの軌跡
マリは、毎日にほほんと変わらぬ日常を過ごしているが、ずっと同じ環境で生きてきたわけではない。環境変化は大きかった。私がこの10年間色々あって、引っ越しが多かったため、マリも生まれた時から7回も引っ越しをしている。
マリの軌跡を紹介する。
・ マリ誕生
中野のウサギ専門店で生まれる。お母さんウサギと赤ちゃんウサギ2匹で1つのケージに暮らしていた。私がお店に行ったとき、マリはもう一人の姉妹と狭いケージの中をぐるぐると走り回っていた。お母さんウサギは知らん顔をしていた。もう1匹の赤ちゃんウサギは売約済みだったので、マリを飼うことにした。
・ 我が家にくる
2月間はお母さんウサギと過ごすことになっていたので、2か月の時、マリを引き取りに行った。スターターセットという、ケージや餌箱なども購入した。当時マリは、58000円もした。色々買いそろえ、乳酸菌や毛球症予防のサプリも購入し、10万円くらい使って、マリを家族に迎え入れた。
・ 子うさぎマリ
マリは、柔らかく愛くるしかったが、どこでもおしっこをし、あちこちかみくまり、サークルから出すと、ベッドの下に潜り込んで行方不明になり、家の中で野良ウサギのように暮らしていた。
そんなマリも、やがてトイレを覚え、なぜたり、抱っこされるのにも慣れて、だんだん飼いウサギらしくなってきた。
手から餌も食べるし、名前を呼べば振り返る。犬猫のような密着した関係ではなかったが、だんだん飼いウサギらしくなってきた。
・ マンションに引っ越す
最初はマリは戸建ての一室を占拠して住んでいたが、私がマンションに引っ越してから、リビングにケージをおき、そこで暮らすようになった。戸建てよりも、関係が身近になった。いつも目が届くところにマリがいて、「ウサギのいる暮らし」という感じになった。
・ 犬猫とともに暮らす
2歳の時、マリは、事情があって5か月間、姉の家で預かってもらった。姉の家は、犬2匹、猫2匹いるので、猛獣の家のようだった。マリは6畳の一室をもらい、犬猫の声や臭いにおびえながら、孤独に一人暮らした。2週間に一度会いに行ったが、なんとなく警戒心の強いウサギになっていた。
・ 再び一緒に
5が月後、マリは、再び帰ってきた。最初は戸惑っていたが、半日で新しい環境に慣れた。ウサギの1日は人間の1週間にあたるという。
そしてまた、マリと私のつかず離れずの生活が始まった。
その後も、マンションに3回引っ越したので、そのたびにマリは
大いに戸惑ったと思う。
しかし、どこにいっても、マリは半日で新しい環境に慣れた。順応性
の高さも長生きの秘訣だったと思う。半日くらいすると、便もでるし、草
も食べる、水も飲むようになる。
さらに、好奇心の強いマリは、家の中を探検して歩き回った。
・ 完全フリーが
今のマンションに越してきたのは、2年前である。もう年齢のいったマリがより快適に過ごせるよう、家の中はどこでも自由に行けるようにした。こうして、マリは益々自由気ままに暮らすようになった。
マリの長生きの秘訣は、ストレスフリーな環境、マイペースで好奇心の強い性格にあるのではないかと思う。これからも長生きしてね。マリ