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[久しぶりに「セブンイヤーズ イン チベット」を観た]野伏翔

1997年に公開された実話を基にした大作である。第二次大戦中から戦後にかけての7年間の、オーストリアの著名な登山家ハインリヒハラー(ブラッドピット)と、幼いダライ・ラマとの交流。チベット仏教に触れ、それまで競争心だけに生きてきた登山家の心が癒され、自然との調和と平和の尊さに目覚めていく。
が、やがて中国共産党人民解放軍に侵略されていく神秘の秘境。そして空しく虐殺されていく、戦う術を知らない百万を超えるチベットの人々ー。
チベットの自然の圧倒的な美しさと心に残る台詞には、映画ならではの感動を覚えた。あるチベットの女性が言う「チベットでは何かを制覇する人を賞賛はしない。世俗を捨てた人を尊敬するの」
美しい。しかし、、、、、!今に至るチベットの悲劇を思う時、現実は非情である。