scurity「セキュリティこそわが原点」
【セキュリティこそ我が原点!】33 [コロナの猛威の中でも犯罪は起きる2] 栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)
非常事態宣言は解除されたのだが、コロナの動向に左右される状況には変わりない。そして、毎日の様に悲惨な事件は確実に起きている。
3月に岐阜で起きたホームレス襲撃殺人事件は、1982年末から1983年頭にかけて起きた「横浜ホームレス襲撃殺人事件」を思い出させる事件だ。
当時、社会的にも大変影響を与えた事件で、犯人が未成年の少年グループと言う事もあり少年法のあり方を改めて問われた事件であった。
面白半分に社会的弱者をいたぶり殺すという残虐な手口。
約四十年経ち、何が変わったのだろか?
相変わらず犯罪者の人権が守られて被害者の人権は蔑ろにされている。
そして、危惧した通り今回の事件も結局は加害者に有利な処分で幕は閉じてしまった。
被害者の方は死亡するまでの間に恐怖と苦痛を味わって殺されていった。
加害者は、数年経てば普通に社会復帰!矛盾した世界である。
被害者を救済する法律は整備されて来てはいるのだが、まだまだ道のりは遠いと思う。
被害に遭われた方は、動物好きの優しい方だったそうである。
ホームレスの方も我々と同じ人間だし、我々もいつホームレスになるかはわからない。
大人が普段からホームレスに対して冷ややかな感情を持っているのではないだろうか?
我々大人がそんな冷たい感情しか持ち合わせていなければ、それは、子供にも伝わる。
こんな時代だからこそ、一呼吸置いて事にのぞんで行きたいものである。
犯罪者予備軍を産むも産まないも、我々大人の責任だ。
性犯罪者に対してのGPS装置もようやく議論になりそうだ。
正直言って遅いのは事実だが、なんの検討もしないよりはましである。
1日も早く法制化して頂き実現して頂きたい。
犯罪者が住みにくい国日本に生まれ変わって欲しい。
その為にも、国任せにせず、我々国民も防犯に関心をもっと持つべきであろう。
そんな中で、セキュリティに関心を持っている企業も徐々に出て来たのは嬉しい限りである。
リゾートホテルを展開している、株式会社温故知新さんの依頼でネットを通じてのセキュリティ講習の依頼を受けた。
三時間に及ぶ講習であったが、みなさんネットを通じて熱心に耳を傾けてくださった。
講習を受けたみなさんが、今後の人生で犯罪に巻き込まれない事を切に願うものである。