cc「中朝国境の旅」
【連載第43 回】 中朝国境の旅 人々の唇に再び歌を宿らせよ 野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)
昨日、3月の初め頃から4月26日まで、毎日マスクを縫っていた。家族、友人、前の職場の人達などへ送り続けた。少なくとも150枚は縫ったと思う。手芸材料店が混みあっているのを、初めて見た。このまま、マスク不足が続けば、布マスクに使う生地や耳ゴムなどだけでなく、ミシン糸まで店頭から消えるであろう。現に、今では白糸が全く手に入らない。問屋にないのだそうだ。次に黒糸が品不足である。どの色の糸でもマスクが縫えれば良いが、そのうち、全ての色の糸が日本からなくなるのではないか。そうなると、裁縫自体、全く不可能になる。私のような趣味でミシンをかけている者ならそれでも良いが、縫製工場やオーダーメードのテーラーの方々などにもミシン糸が行き渡らなかったら、仕事ができなくなってしまう。
私達日本人は現在、中国の武漢から発生したウィルスのおかげで、「自粛」を強いられ、不自然な生活を余儀なくしている。世界を見渡せば、ロックダウンなる封鎖された都市もある。日本やそれら封鎖都市を有する国々の経済的打撃は大きい。経営が成り立たなくなった工場、中小の飲食店や遊園地などはいくら政府の財政援助があるとは言え、立ち直りに時間がかかるであろう。
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