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「不正検定」をこのままにしてよいのか! 茂木弘道(史実を世界に発信する会)
皆様ご存じのように、「新しい歴史教科書をつくる会」の次期歴教科書が検定により不合格の烙印を押されることになり、教科書として採択される道がふさがれました。
この検定は文科省という公的な機関が行ったとはとても思えない、きわめて恣意的な判定によるもので、まさしく「不正検定」そのものであります。
例えば、「仁徳天皇が世界一の古墳に祀られている」は、「葬られている」が正しいので、これは間違いである、という判定です。これに類したものが何百とありますが、そのうち一〇〇例を取り上げて、その不公正、間違い、独断、偏向ぶりについて解説した本『教科書抹殺 文科省は「つくる会」の教科書をこうして葬った』(飛鳥新社)が、来る28日に発売されます。同じく『検定不合格 新しい歴史教科書』(自由社)も同日発売されます。是非、両書をお求めいただきご覧になって、その実態をご確認いただきたいと思います。
ご覧いただければ、こんな不正検定は許せない!というお怒りを感じられるかと思います。そうです、とても許すことはできません。日本は独裁国家ではありません。教科書検定の目的は、1、基本的に学習指導要領に沿っており、2、歴史事実の間違いがない教科書をつくることにあり、ある特定の歴史観を
押し付けるなどということはとんでもないことです。
ところが今回は、上記のような不正検定が、特定の歴史観によって行われているということが明らかになってきています。『教科書抹殺』をお読みいただければ、それがご理解いただけるかと思います。何しろ、一方では歴史上存在しなかった呼称「従軍慰安婦」という用語が検定を通っているのです。
前川元事務次官は「面従腹背でやっている」と本音を吐きましたが、文科省が面従腹背の左翼派によって乗っ取られているというのがことに実態です。
これはとてもそのままにしておくことはできないはずです。安倍首相は、教科書改善を目指す議連活動を率先されていたはずです。それが、本元の文科省がいわば「面従腹背派」によってクーデターで乗っ取られているという惨状をぜひ知っていただき、早急に是正措置をとっていただきたいものです。
藤岡信勝先生と小堀佳一郎先生が、この問題に鋭く切り込んだ論を産気新聞の「正論」欄にお書きになっていますので、是非ご覧ください。
*つくる会狙い撃ちの「不正検定」(藤岡信勝)http://www.sdh-fact.com/CL/0410.pdf
*主権認識に挑戦する「不正検定」(小堀佳一郎):