gosei「天皇御製に学ぶ」

【天皇御製に学ぶ 第三十回 】 四宮正貴(四宮政治文化研究所所長)

―昭和天皇御製―
 
やすらけき 世を祈りしも いまだならず くやしくもあるか きざしみゆれど
 
 
昭和三十八年以来、毎年八月十五日に挙行された政府主催『全國戦没者追悼式』において、昭和天皇はその「お言葉」で必ず、「胸の痛むのを覚へる」と仰せになった。
 
昭和天皇崩御前年の最晩年の昭和六十三年には、『全國戦没者追悼式 八月十五日』と題されて、

やすらけき 世を祈りしも いまだならず くやしくもあるか きざしみゆれど
 
と詠ませられた。
昭和六十三年の『全國戦没者追悼式』にご臨席あそばされるため、那須の御用邸からヘリコプターで東京に向はれた。ヘリコプターからお降りになられる時の陛下のお姿を拝し、また『追悼式』でのおみ足の運びのたどたどしさを拝してもなほ、「天皇は戦争責任をとって退位すべきであった」などと批判する輩は、「人間ではない」と小生は思ふ。
 

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら