contribution寄稿・コラム

―日本の自衛隊は世界が認めるハイレベル―   「正しい歴史を伝える会」桂和子

「軍部が日本を勝てる見込みのない戦争へと引きずり込んだのだ」と、私達は教えられた。けれど最近の研究によると日本が追い込まれて始まった戦争ではあるが、日本が勝つ見込みもある戦いだったという。軍備も不足していたりと多くの問題はあったが、とにかく日本軍は強かった。
 
例えば第二次世界大戦のドイツとベルギーの戦いをご存じだろうか。ベルギーは九州ほどの大きさの国である。当時世界最大の戦車戦をし、さらに降下部隊を用いた世界最初の戦略的降下作戦も行われた。ドイツが勝利はしたが18日間(1940年5月10日~5月28日)の激しい戦いにおいて「ベルギーは手強い敵であった。」と、ベルギー兵達の「驚異的な勇敢さ」について語り草になっているという。
 
国の大きさも状況も違うので単純に比較はできないが、日本軍の壮絶な戦いを知っている人なら、これで?と驚くだろう。
 
そんな強い日本軍人が降伏してフランス軍の捕虜になり「俺たちをベトナム人から守れ。」と命じられたが、その時初めて死ぬのが怖くなったという。日本の為に戦っていた時は、命をおしいと思ったことはなかったのに。『祖国を守るために戦う』とは、そういうことなのか。
 
当然の話だが、日本を守れなければ、日本人の歴史も文化も故郷もなくなる。つまり日本人の全てが無くなる。それらを守りたいと思えば、日本軍は世界一強くなるしかなかった。しかし進駐軍のWGIP(ウォーギルド・インフォメーション・プログラム)の洗脳工作により「戦争は悪」「日本軍は悪い軍隊」と刷り込まれ、その悪いイメージが今だに自衛隊や国防の足を引っ張っている。
 
日本人はあまり認識していないが、自衛隊は世界が認めるハイレベルだ。ブルーインパルスの飛行技術の素晴らしさは驚嘆に値するし、海の中の潜水艦は誰もが認める世界一だ。少ない予算の中で自衛隊はよく頑張っていると思う。
なのに最近まで自衛隊のトイレットペーパーは自衛隊員のポケットマネーだった。今やっと改善されたが、命がけで日本を守る人達をもっと大切にして欲しいと心から思う。
 
世界の軍事費はどうだろう。2018年の世界第1位の軍事費はアメリカだが、アメリカは人件費に多大な出費をしているのに対して、中国の軍事費は世界第3位ではあるが、徴兵制の中国は人件費はほとんどかからない事を考えると、中国の兵器へまわせる軍事費は莫大だ。中国の言い分として「中国は国土が広いから、防衛費もかかるのだ。」というが、それをいうなら日本もEEZ(排他的経済水域)を考えると世界で6位の面積をもつ大きな国だし人件費もかかるのに、軍事費は世界第8位でトップ10の諸国では唯一対GDP比1%割れだ。ちなみに防衛費の世界第2位はロシアとなっている。日本はまだ軍事費が足りないのではないだろうか。
 
防衛だけでなく、東日本大震災での自衛隊の活躍は素晴らしいものだった。あの時、瞬時に自衛隊が動いてくれなかったら、被害はもっとずっと増えていただろう。大災害時の自衛隊派遣の成功例が東日本大震災であり、反対に、自衛隊救援要請をなかなか行わず、被害を拡大させてしまったのが、阪神・淡路大震災ではないのか。
 
今や自衛隊の働きは、救援活動においても日本の命運を左右する。ましてや、もし日本を攻撃してくる国があったら、真に日本を守るのは自衛隊だけだ。自衛隊を合法化するための自衛隊の憲法への明記は、私達の日本を守る上で絶対に必要なことだ。